“RedCap” は “Reduced Capability” の略であり、5Gの機能を削減するという意味。
機能削減というネガティブなイメージを払拭するためか、RedCap:赤い帽子という名前をつけている所がおしゃれだなぁと思うのは私だけ?
で、これがなぜ必要なのかというと、次の理由があると考える。
- 自動車や医療など、厳格な規制がある業界以外では、フルスペックの5Gの需要が少ない。
- コストと消費電流の問題。
- 3GPP Rel.17の準拠。
これを活用するのが、スマートグリッド。現在の4G CatMやNB-IoTでも、主要なアプリケーションはスマートメーターであり、電力業界は資金力があり、政府との関係も強いため、こういった仕様策定にも影響力があるのかもしれない。
次に、どこでRedCapが有益とされるかだが、データ量が多い産業用途では、速度(レイテンシ)も重要。そのため、5Gに期待が寄せられるのは自然なことだろう。ます。具体的には、監視カメラなどの画像を扱うIoT機器などに採用されるのではないか。
5Gはまだ大手企業やスマートフォン向けにしか展開されていない段階だが、今後中堅企業もRedCapを提供し始めるだろうから、その時点から競争が激化すると予想する。これらの動きは2025年から2027年の間に顕著になるのではないか。